ジーコというのは「やせっぽち」という意味なんだそうだ。
しかしよく考えてみるとこれは凄いことだ。
世界中で「ザ・やせっぽち」といえばジーコを指すってことだ。
かつて日本にもいた。ゴン太君と一緒に無言で図画工作を続けていた人が。日本で「のっぽ」と言ったらあの人です。最終回でしゃべったのは有名だが、最近はしゃべくりまくりらしい。
それと似た感じで、苗字 or 名前を挙げただけで誰だか理解できるって言うのは、大物の証拠だ。
例えばトリノ五輪時代に「静香」とだけあったら、工藤静香ではなくて荒川静香のことだ。小泉とあったら今日子ではなくてまだ純一郎だろうし、「松井」とだけあったら直美ではなく秀喜。
そう考えるとやっぱり「たけし」ってのは凄い。よくある名前にもかかわらず、「たけし」とだけあったらビートたけしをイメージせずにはいられない。まさに「ザ・たけし」だ。
もちろん使い方によるが、「さんま」とあったら瞬時に魚よりも明石家さんまが出てきてしまう。一般名詞をここまでモノにしたというのは大したものだ。
「宇多田」とか「安室」、「草薙」ぐらい珍しい名前だと競争率が低いので狙い目だ。もっともこの辺は珍しくなくても「ザ」になれただろうが、キムタクなんかは木村の競争率が高すぎて「ザ・木村」にはなりきれなかった。
逆に中居は意外と字面が珍しいから、中井貴一とかとかぶらずに一意に特定できてしまう。
かと言って木村で最初に思いつくのはやっぱりキムタクなんだろうけど。
もちろん、仲間内で苗字や名前で特定されても仕方ない。
会ったことのない人に苗字か名前でイメージされるようになれば一流、なんだろう。「山田って、あの山田さんですか?」みたいな。