2010年05月24日

ヨーロッパ旅行記【オランダ編】2−2 キンデルダイクの風車

世界遺産キンデルダイクはロッテルダム郊外にある。

ガイドブックに寄れば、ロッテルダム駅で乗り換えて数駅のロンバーダイン駅から、90番バスに乗るらしい。

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▲ロンバーダイン駅

ちなみにロンバーダイン駅周辺は恐ろしく何もない。バスは1時間に1本しかないので、平均で30分ぐらい待つことになる。ちなみにバスにはユーレイルパスはおろか、さっきアムステルダムで買った1DAYパスも使えない。

ちょっと失敗だったかなぁ。

そもそも世界遺産ってこんなに行きにくかったっけ。

オランダと言えば風車!なのだから、もっと積極的に売り込んでもいいと思うのだが、「風車行きはこのバス!」みたいなアピールは全くなく、普通の路線バスが普通に現れた。

というわけで90番バスにゆられて数十分(ガイドブックには所要40分とあるが、そんなにかからなかったと思う)、キンデルダイク停留所で降りる。それでもやっぱり観光名所なので、人がゾロゾロ降りていく停留所が正解だ。

停留所を降りると、青い空と、緑の大地が広がる。実にのどかな風景だ。
こんなに来るのがめんどくさいからこそ、景観も保存されていると言うことなのかもしれない。

現在オランダには1000基ほどの風車があるが、そのうち19基がここにまとまっている。

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▲入り口の全体図

オランダは干拓の国で、大体こんな感じで川が流れ込む泥炭地を埋め立ててきた経緯がある。オランダの正式名称「ネーデルラント」は「下の土地」という意味だ。

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▲狙いを定めて
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▲ダムをつくって
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▲水をかき出す

こうなると、水を排出する機能が必要になる。とにかく水位を下げ続けないと、住んでいる場所が海に沈んでしまう。

それで使われたのが風車だ。
風を受けて、水を外に出す仕組みだ。

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▲公衆トイレ。日本語で「お釣りは出ません」と書かれている

あまりに広そうなので、入り口近くにある売店の小屋でレンタサイクルを借りることにした。ちなみにキンデルダイクで何かが購入できるのはこのしょぼい売店だけ。レンタル料は大したことないのだが、質札としてパスポートを取られる。ちょっと不安だ。

駐輪スペースで「好きなのを持って行って」と言われるので、好みのデザインの自転車に手を伸ばそうと……したのだが、ふと自転車に違和感を覚えた。何かが足りない。

ん?

これ、ブレーキついてないんじゃないか?

よく見ると、かなりの自転車にはなんとブレーキが付いていない。
三輪車みたいなシンプルなハンドル。もしかすると足下とか日本の自転車とは違う場所にブレーキが付いているのかもしれないが、俺には気がつかなかった。

というわけで、俺は「ブレーキが付いている」というもの凄く低い基準で自転車を選んだ。幸い、レアものだったのですぐに決められた。

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やたらサドルが固くて高い自転車に乗り、水路に囲まれた道を走り始めた。

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道は歩行者用と自転車用で区切られていて快適に走れる。真っ青な晴天の中、風を受けてどこまでも続く巨大な風車群の間を走るのは開放感があって実に気持ちが良い。あまりにだだっ広いので帰れるか不安になるぐらいだ。

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左右に並ぶ黒い風車は想像していたものよりでかい。ほぼ同じデザインの物がかなりの広範囲に並んでいる。

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風車が向いている方角はバラバラで、恐らく風向きが変わってもそれなりの効果を得るためなのだと思う。

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基本的に同じ風車が並んでいるので、あまり奥まで行っても代わり映えがしない。サドルで尻が痛いのと、パスポートが気がかりだったので、ちょっと早めに戻ることにした。

ちなみにこの自転車やたら疲れるのだが、よく見たらギアが付いているのに気づかずずっと低速で走っていたということが返却直前で判明した。俺がアホなだけやん。。


レンタサイクル返却場所(=借りる場所)の自転車はどれも鍵がついたままだった。借りるときに鍵を借りなかったのだから、そりゃそうだ。パスポートを取られる意味が分からない。受付に行って「自転車返しといたんでパスポート返してください」みたいな感じだ。ホントに返したのかどうか確認すらされない。

返してもらうときも「どれですか?」みたいな調子で、預かっているもの全てを俺に預けてくる。もちろん他の人のパスポートもあった。何それ怖い。

ちなみにキンデルダイクでは、1基だけ有料で中に入れる風車小屋がある。せっかくなので入ってみた。

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一応中で生活できるようになっていたらしく、ベッドもあった。

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風車の模型もあって、排水の仕組みが分かるようになっている。

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風車は遠くで見ると優雅なものなのだが、実際に近寄ってみるとかなり高速回転していて怖い。

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刃をつけたら要塞になれるかもしれない。やはり全力で水を排出しないと追いつかないということなのだろう。

ちなみに蒸気機関の発達とともに、風車はその役目を終えた。キンデルダイクのものもほぼ観光用としてのみ残っている。もちろん排水の必要がなくなったわけではないので、現在は蒸気機関から電動に動力を変えて排水ポンプを動かしているらしい。

ちなみに、ポンプという言葉はオランダ語だったりする。
posted by Magic at 01:38| Comment(0) | ヨーロッパ旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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